SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD

Example1
Photo by Michael Rutkowski

この記事では、Tamronの標準ズームレンズSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD [Model A007]の情報をまとめています。

SP 24-70mm F/2.8 Di VC USDはこんなレンズ!

このレンズは、焦点距離24-70mm、開放F値F2.8通しの標準ズームレンズです。手ぶれ補正が付いているのが特長です。

http://www.tamron.co.jp/lineup/a007/ TAMRON | SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD [Model A007] TOP

光と戯れ、精緻な美の世界を切り取る。
手ぶれ補正機構搭載大口径標準ズームレンズ。

スペックは下の表のようになります。

焦点距離 24-70mm F値 F2.8-22
レンズ構成 12群 17枚 絞り羽根枚数 9枚
フォーカス AF/MF 手ぶれ補正機構 あり(4段分)
最短撮影距離 0.38cm 最大撮影倍率 0.20倍
最大径x長さ 88.2×108.5 mm 重量 825 g
フィルター 82 mm 発売日 2012年6月

こんな写真が撮れる!

Example2
Photo by manuel garza

大口径ズームレンズですが広角でも歪曲は比較的小さく抑えられています。描写も素直で解像力も十分。

Example3
Photo by Ben Cremin

24-70mmという使いやすい画角なので、風景にもポートレートにもスナップにも利用できるでしょう。APS-C機で使っても38-112mmと標準域をカバーしているのも嬉しいですよね。

Example5
Photo by Montecruz Foto

F2.8通しの大口径レンズな上に手ぶれ補正まで付いているので心強いことこの上ありません。ライブシーンのような薄暗い環境でもしっかりと写し止めることができます。

海外レビューサイトの評価は…?

PHOTOZONE

http://www.photozone.de/canon_eos_ff/741-tamron2470f28eosff Tamron AF 24-70mm f/2.8 SP Di USD VC (Canon EOS) – Full Format Review / Lens Test

  • 24mmでは3.8%程度の大きな樽型の歪みが観測され、70mmでは0.8%程度の僅かな糸巻き形の歪みが見られる。
  • 24mmの絞り開放では2EVにおよぶ大きな周辺光量落ちが見られるが、絞るに連れて解消する。しかしながら、F8まで絞っても完全には解消しない。他の焦点距離でも傾向は同じである。前玉が非常に大きいことから、光量落ちはもう少し小さいものと期待していたが、そうではなかった。
  • 解像力は非常に高く、24mmの絞り開放でも中央の解像度は「素晴らしい (superb)」レベルであった。周辺及び四隅は開放ではともに「良い (good)」の レベルであるが、周辺はF4まで絞れば「非常に良い(very good)」レベルに達する。四隅の解像度を同じレベルにまで向上させるためにはF8まで絞る必要があった。この傾向は35mmおよび50mmでも同じであったが、70mmでは開放における中央の解像力とコントラストがやや低下する。しかしながら、70mmにおいてもF4まで絞れば中央の画質は「素晴らしい(excellent)」レベルに達し、F5.6からF11までは周辺まで非常に高い画質を維持している。F11では回折の影響が見られ始めるので、可能ならこれ以上には絞らないほうが良いだろう。像面湾曲の影響は殆ど見られなかった。
  • 倍率色収差による色ずれは非常によく補正されており、全ての絞り値と焦点距離において問題なかった。これは驚くべきことである。
  • 70mmにおける後ボケは概してスムーズであるが、前ボケは少しうるさい。
  • 9枚の円形絞り羽根の採用により、背景の点光源は全ての絞り値において円形を保っている。しかしながら、おそらくは非球面レンズの採用による弊害として、円形ボケの内部がうるさくなる傾向がある。周辺に行くに従って円形は猫の目状に歪んでいくが、この効果は絞れば解消する。中央の玉ボケはF5.6でも円形を保っていて、ここに円形絞り羽根の恩恵を感じることができる。
  • 大口径レンズでは軸上色収差が問題となるが、このレンズではほとんど見られない。ただし、残存球面収差によるフォーカスシフトが見られる。

ePHOTOzine

http://www.ephotozine.com/article/tamron-sp-24-70mm-f-2-8-vc-usd-lens-review-19056 Tamron SP 24-70mm f/2.8 VC USD Lens Review

良い点

  • ズーム全域において中央の画質が良い
  • 手ぶれ補正がよく効く
  • 値段が安い
  • 造りが良い
  • 簡易防滴
  • 歪曲が小さい

悪い点

  • 開放では周辺光量落ちが大きい
  • 開放ではコントラストが低い

Digital Photography REVIEW

http://www.dpreview.com/lensreviews/tamron-24-70mm-2p8-vc-usd Tamron SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD review: Digital Photography Review

良い点

  • 光学性能が非常に高い
  • 手ぶれ補正の効きが非常に良い
  • 静かで正確なAF
  • 逆光耐性が高い
  • 造りが非常によく、簡易防滴も付いている
  • メーカー純正のレンズに比べて価格が安い

悪い点

  • フルサイズ機では望遠端の絞り開放での周辺光量落ちが気になる
  • キヤノンやニコンの純正レンズと比較すると少しだけAFが遅い(ただし遅いというわけではない)
  • AFと手ぶれ補正のスイッチがかなり固く、素早く切り替えられない

このレンズに関するレビューまとめ

PHOTOYODOBASHI

http://photo.yodobashi.com/gear/nikon/lens/tamron247028.html [PY] フォトヨドバシ Tamron SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD Model A007 インプレッション | photo.yodobashi.com |

絞り開放からピント面はきりっとシャープで、なだらかなボケ味を添えてくれるとあって、なかなか使いでのあるレンズです。中間からテレ側での解像感は目を見張るものがあります。特殊レンズをふんだんに使用した贅沢な1本ですが、純正のおよそ半分の予算で入手できてしまうという有難い存在。しかも、純正にはない手ぶれ補正機能も搭載されており、コストパフォーマンスの高さからいってもおススメです。

デジカメWatch

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/date_lens/20120530_536185.html タムロン「SP 24-70mm F2.8 Di VC USD」 – デジカメWatch

F2.8の明るさと手ブレ補正、そしてEOS 5D Mark IIIの高感度性能があれば、これまでなかなかキレイに撮影できなかったシーンも捉えられるようになる。

レンズ収差補正を行なわなくても、ほとんど倍率色収差は気にならない。(中略)軸上色収差も絞り開放から非常に良く抑えられていて、前後のボケの輪郭に色づきが少ないのも特徴だ。

解像性能も非常に高く、絞り開放でもにじみはほとんどなく、ピントが合っている部分は非常にシャープだ。周辺部も像の乱れは少なく、フルサイズ用レンズとしては非常に安定した描写が得られるが、もちろん絞り開放よりも2~3段絞って撮影したほうがトータルの画質は向上する。

中途半端にボケている部分はどうしても二線ボケっぽくなりがちだし、周辺部のボケは口径食とコマ収差の影響で三角になってしまったり、光点ボケに同心円状の年輪模様が出てしまうケースも見受けられる。それ以外は概ね自然なボケ味が得られると思う。逆光性能もまずまずで、光線の角度によってはゴーストは避けられないが、フレアは少なめで、シャドー部が黒浮きしにくく、コントラストを保っている。

http://ad.impress.co.jp/special/tamron1205/ タムロン「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD (Model A007)」 – デジカメWatch

フォーカシングには最新の超音波モーター(USD)を備え、ファインダーを覗くと、スッと測距点の位置へとピントを運ぶ。もちろん、超音波モーターお得意のマニュアル微調整フォーカスにも対応。人の手の介入にも素直に応じてくれる。

825グラムではそれなりの重量が左手にのし掛かるが、フルサイズ機との組み合わせではバランスもよく、ズーミングで全長が伸びた時の荷重移動やフォーカスリング、AF/MF切り替えスイッチ、手ぶれ補正スイッチなども特に違和感も感じず、操作に専念できる。

本質的な写りの面では、ピントの合った個所は大変シャープでボケも変なクセがなく良好なようだ。ただ惜しむらくはワイド時の周辺にわずかな画質の緩さと光量落ちが見える。絞り開放から、1段、ゆとりがあれば2段も絞れば、周辺光量落ちはほとんど解消されて解像もさらにアップする。

ITmedia デジカメプラス

http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1208/08/news039.html デジタル一眼レンズの楽しみ:第9回 大口径ズームで撮る日本の最北端――タムロン「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD」 (1/2) – ITmedia デジカメプラス

外装は簡易防滴構造の頑丈な作り。レンズの重量は825グラム。手に取るとずっしりとした重みを感じますが、フルサイズ対応の大口径ズームで、手ブレ補正機構「VC」まで備えることを考えれば、この重量にも納得です。

写りは、絞り開放値から、画像中央部でシャープな像を結びます。周辺部には甘さが見られますが、絞りを絞り込むことで四隅までくっきりとした描写を得られます。

 CAPAカメラネット

http://capacamera.net/blog/washicamera/2014/01/apsc-sp2470f28-di-vc-usd.html APS-C機で”大口径・標準〜中望遠レンズ”として活用『タムロン SP24-70ミリF2.8 Di VC USD』:CAPAカメラネット

望遠側の焦点距離の短さと引き換えに”ズーム全域でF2.8″という最大のメリットがある。APS-C機で使用しても「112ミリ相当・F2.8」という微妙な数値ではあるが、「張り付くようなファインダー像」と評される強力な手ブレ補正機構「VC」の効果もあって、使用感や描写性能はけっこうイイ感じ。

もちろん、APS-C機で18-55ミリと組み合わせて使うなら、EF-S55-250ミリF4-5.6 IS IIがベストだろう。画角的には。しかし、近くにある被写体をボケを生かしながら撮る…というアプローチを意識するなら、準標準域から中望遠域まで”F2.8″で撮れる「タムロン SP24-70ミリF2.8 Di VC USD」は、けっこう使えると思う。この24-70ミリF2.8をメインレンズに据えながら、足りない広角域を18-55ミリでカバーする…この組み合わせ&使い分け、やってみると意外と楽しいヨ!

その他ブログなど

このレンズとよく比較されるレンズ

このレンズとよく比較されるのは、純正大三元の1つEF24-70mm F2.8L II USMでしょう。

EF24-70mm F2.8L II USM
Photo by Dickson この記事では、Canonの標準ズームLレンズEF24-70mm F2.8L II USMの情報を...

焦点距離も開放F値も全く同じ両者ですが、一番大きな違いは、本レンズには手ぶれ補正が付いているという点です。しかし価格は半額。サードパーティ製であるという点をどう捉えるかが鍵になりそうです。光学性能も純正に引けをとらないようなので、本レンズを選ぶのも決して悪い選択ではありません。

同じ価格帯では純正のEF24-70 F4L IS USMがあります。開放F値はF4と1段劣りますが、このレンズには手ぶれ補正が付いていて、簡易マクロ機能もあります。純正にこだわりたいけど上記のレンズには手が出ないという方には、軽量コンパクトで取り回しも良いこのレンズがオススメです。

EF24-70mm F4L IS USM
Photo by alcuin lai この記事では、Canonの標準ズームLレンズEF24-70mm F4L IS USMの情報...

まとめ

光学性能 ★★★★
造り ★★★★
AF ★★★
取り回し ★★★
価格 ★★★★★
総合評価 ★★★★

本レンズはTamronの銘玉標準ズームレンズSP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A09) の後継として発表されたレンズです。安価で写りの良いレンズとして有名だった前モデルから、広角端を28mmから24mmに広げ、かつ手ぶれ補正を搭載したモデルとして設計された本レンズ。望遠端こそわずかに短くなったものの、画角への影響はわずかで、多少重く大きくなったこと以外は完全に前モデルの上位互換と言えるでしょう。光学性能も高く、開放から非常にシャープな画が得られ、特に中央の画質はトップクラスです。

倍率色収差が以上に小さく抑えられていることもシャープネスに貢献しているでしょう。広角端での周辺減光が大きいことを指摘するレビューも有りますが、これはこのクラスの大口径レンズではしかたのないことで、むしろレンズの味と言ってもいいでしょう。気になる方はF5.6まで絞ればほぼ解消しますし、ソフトウェアでの補正も簡単にできます。同じく大口径ズームレンズの弊害として、広角端での歪曲が挙げられます。本レンズも例外ではなく、24mmでは比較的大きな歪曲が見られますが、35mm以降では問題なさそうです。前ボケがうるさくなる傾向はあるようですがボケ味も悪くはなく、スムーズです。

レンズの鏡筒はほぼプラスチック製でサードパーティなりのチープさが残ると言わざるを得ませんが、前モデルにはなかった簡易防滴構造を採用したことは評価されるでしょう。ちょっとした雨や霧であれば気にせず撮影を続けられるのは頼もしい限りです。サードパーティ製レンズといえばカメラとの相性によりAFが遅かったり不正確であったりすることが問題となることが有りますが、本レンズに関しては大きな問題は報告されていないようです。本レンズはF2.8通しの標準ズームとして世界で初めて手ぶれ補正機構を搭載したレンズですが、公称4段分の威力は強力です。この焦点距離で開放F2.8であれば手ぶれ補正などいらないという考えもあるでしょうが、それは「手ブレ補正ありのF4通し」と「手ブレ補正なしのF2.8通し」を比較する時の話。画質がそれほど落ちないのであればあるに越したことはないのです。ライバルの多い大口径標準ズームレンズの中で、コストパフォーマンスの高い1本としておすすめできる1本です。

作例へのリンク集

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